あれだけ各社こぞってやってるのは何故か?それは効果があるからです。
ブーストが難しい昨今、万単位、数十万単位で新規ユーザ獲得ができるのは、TVCMとストアからのフィーチャーくらい。
タイトルが「行ける!」となった時、一気に駆け上がるためにCMは避けては通れない施策です。
そんなTVCMについて、このあと「TVCMの勘所」という記事を書く予定です。
それに先だって、独特の専門用語についていくつか解説したいと思います。
(このあとの本命の記事の内容を用語解説に割きたくないため、記事を分けました)
知っている人にとっては「んなもん、知ってるわ!」って内容ですので、読み飛ばしちゃってください。
■エリア
日本には放送エリアが32地区ある。
東(関東)、阪(関西)、名(名古屋・岐阜)、福(北部九州)・・・
生まれも育ちも親戚も関東民だとあまり知らないが(僕はそのくち)、
「関東」「関西」「九州」みたいな地方単位でエリアが異なる訳でも都道府県単位で異なる訳でもない。
■放送局
関東地区では、日テレ(NTV)、TBS(TBS)、フジ(CX)、テレ朝(EX)、テレ東(TX)がある。
上記をキー局と言い、そこからテレ東を抜くと4大ネットワークと言われる(テレ東はキー局だが地方の系列局が少ないため分けられる)。
他の地区でも上記キー局の系列局がある。
当前だが民放でないNHKにCMは流れない。
何故か知らないがNTV、CXなどで呼ぶのが一般的。
■GRP(Gross Rating Point)
延べ視聴率。例えば視聴率10%の番組に2本、15%の番組に1本CMが流れた場合、10×2+15×1=35GRPとなる。
■Aタイム
視聴率が高く、費用が高い時間帯。
具体的には平日19〜23時、休日18〜23時。
Aタイム本数など、AタイムにどれだけCMが入っているかが一つの指標になる。
■M1・F1など
男女、世代の区分。
M = Male(男性)、F = Female(女性)で、
M1層 = 男性20〜34歳
M2層 = 男性35〜49歳
M3層 = 男性50歳〜
F1層 = 女性20〜34歳
F2層 = 女性35歳〜49歳
F3層 = 男性50歳〜
と分けられる。
■ターゲット含有率
狙っているターゲットがどれだけ含まれているかの指標。
例えばターゲットがM1、M2の場合、視聴率が高い番組でも昼ドラとかはターゲット含有率が低い。
GRPは単純に量の指標なので、そこでターゲットの含有率を掛け合わせ、狙った層にどれだけ接触するかの指標とする。
■絵柄
CMを放送する曜日と時間帯を表した言葉。
全日・コの字・逆Lなどがあり、ターゲットの行動に合わせて選択する。
例えば、M1がターゲットであれば、コの字や逆Lが効率が良いが、全日に比べると費用が高い。
全日で配信するがなるべくコの字に寄せるなどのオーダーも可能。
■スポット・タイム
CMの買い方には「スポット」と「タイム」と、大きく二つある。
スポットは番組を指定しないで買い、タイムは番組で指定して買う。
「この番組は◯◯の提供でお送りいたします」がタイム。
タイムの方が、ターゲットが見ていそうな枠を指名買いできるが、当然スポットよりも値段が高く、また番組のスポンサーになるため、期間も1ヶ月〜や半年となるため、柔軟性は低い。
■プリント代
TVCMの費用は大まかに、波代(メディア、要は枠代)と、クリエイティブ制作費、あともう一つプリント代というものがかかる。
放送局ごとに物理的なクリエイティブのファイルを渡さなければいけないが、その物理的なファイルの費用で、意外と高い。
全国32地区、全放送局系列に流すと、数百万円位になる。
ちなみに、これでも昔に比べるとだいぶ安くなったらしい。
■CM制作プロダクション
CMを打とうとすると、ほぼほぼ電通・博報堂・ADKのいずれかに頼むことになる。
CMの制作も上記総合代理店がやっているのかと思いきや、CM制作プロダクションが別に存在していて、基本はそこが作っている。東北新社、TYOなど。
なので代理店のコンペを掛けた時、CMコンテは同じ会社だったなんてこともある(勿論部署は違うが)。
こんな感じです。次回は本題の「CM打つ時にどんなところを気にすればいいの?」ということを書きたいと思います。
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