2018年8月8日水曜日

プラットフォームビジネスの転換期



※今回は最初から最後までポジショントークだと思って読んでください笑

ちょっとびっくりなニュース↓
"「フォートナイト」Android版はGoogle Playストアには登録しないとEpicのCEO"

僕もまがりなりにもauゲームというゲームプラットフォーム事業の責任者をしているので注目しない訳にはいきません。

詳細は記事を読んでもらうとして、理由としては下記2点とのこと。


  1. 1つはゲーマーと直接的な関係を持ちたいから
  2. アプリストアは開発者にほとんど貢献せずに売り上げの30%を持って行くばかりか、米AppleのApp Storeの場合、フォートナイトを検索すると競合する「PUBG」や「Minecraft」が検索広告で表示されるから


1は後付けだとして、メインは2の方でしょう。

「なんもしてくれない上に30%も手数料とるし、競合の広告表示で儲けるんのかい!本音言えば、App Storeにも出したくない!」

・・・ということなのでしょう。

それはそうだと思います。開発費、広告費は高騰し続けゲームビジネスはどんどん薄利になっています。
今まで気にしていなかった手数料30%がどんどんしんどくなってきた。いや、冷静に考えると30%って高い!

Google PlayやApp Storeに出せばフィーチャーでドカッとユーザをとれるという利点は勿論ある。
しかし、アプリの本数は増えに増えて中小のデベロッパーはフィーチャーも中々されない。
数年前はそれでもブーストといった費用対効果が高く大量にユーザ獲得できる「ストアに出すことならでは」のペイドプロモーションもあったけど、今はそれもない。

一方でGoogle Playに出さないということはいわゆる「野良アプリ」となり、記事にある通りダウンロード時に「提供元不明のアプリ」という表示が出て、CVRは極端に(恐らく1/5~1/10位だと思う)下がるでしょう。
ペイドプロモーションだと、通常CPI1,000円前後だったところが、5,000円~下手すると10,000円超となり、普通に考えるとリクープせずビジネスにならない。

にもかかわらず、野良アプリの選択をするということはそれらを鑑みてもストア手数料が看過できず「ユーザ集客のメリット<ストア手数料の負担」という判断をしたということなのでしょう。

既にiPhoneユーザは一定いて、Android版ローンチ時もバイラルによるユーザ認知が見込め、かつリテラシーが高いために「提供元不明のアプリ」を許容してダウンロードする見込みがあると、少なくともフォートナイト側はそう考えたのだと思います。

もしこの事例の後に続くデベロッパーが出始めると、ユーザの「提供元不明のアプリ」への抵抗感が徐々になくなり、ストアに入ることでのユーザ集客のメリットが相対的に下がり、逆に手数料分は明確なデメリットとして相対的に浮上することになる。

そうなってくるとプラットフォームと言えど、手数料を取るだけでユーザ、デベロッパーへの貢献がないようであれば、違う選択肢も取られうる可能性があるということです。
要は、手数料でチャリンチャリンの美味しいビジネスではなく、もらった分はしっかり汗をかかないとユーザにもデベロッパーにもそっぽ向かれるよ、という当たり前の世界がくるかもしれないです。

いずれにしてもプラットフォームの選択肢、プラットフォームに出す出さないの選択肢が増え、業界が持続可能な成長を続けられることと、それによってユーザが価値あるコンテンツに触れ続けられるってことが大事なのだと思います。

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ちなみに、僕はこの動きは我々にとってはビジネス機会だととらえてます。
ユーザへの課金還元、手数料がお得っていう軸はそのままに、他にもユーザ、デベロッパーに対して価値を提供していけるサービスにしたいと思います。

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